サービス化
サービス化とは、自社製品の製造・販売のみならず、顧客に製品を提供するプロセスや提供後のアフターケアの段階において何らかのサービス(付加価値)を提供することによって、収益や満足顧客を得ようとすることです。
ここでいう「サービス」とは、「既存の製品に付加価値を提供しうるサービス」です。自社の既存製品とは関係のない新しいサービスが必要ということではないので注意が必要です。
例えば、アメリカのGE(General Electric)は、自社が提供する航空機のエンジンに、組み込んでいるセンサーから収集したデータを分析し、航空機の運行状況や、飛行計画を最適化するサービスを提供しています。
サービス化の流れは、近年は製造業で広く見られます。その理由の一つに「製品のコモディティ化」が挙げられます。製造業においては、新興国企業の台頭や情報技術の発展によって、ものづくりのハードルが下がってきており、その結果、他社との差別化や自社製品の付加価値化が困難となっています。
このため製造業各社が、他社との差別化を行い、顧客を獲得するための手段の1つとして、サービス化を実施しています。
サービス化の成立条件
サービス化の落とし穴